2014のDRAG SPECIALTIESのファットブックカタログ表紙になった車両。
ポールヤフィー - バガーネーション / Paul Yaffe’s Bagger Nationによるカスタム。
元の車両は2009モデルのFLTR。
この辺りの年式に対応するカスタムパーツは、各ブランド・メーカーとも競ってたくさんリリースしているのでとても充実している。
このようなアフターパーツに恵まれた車両をカスタムする際に気を付けなければならない事がある。
それはカスタムプランの際に目移りしてしまいアレもコレもとなりがちで、お気に入りのパーツをしっかりとおごっているにもかかわらず全体的に完成度の低いものとなってしまうケースだ。
この車両はポールヤフィーの手によりカスタムが施されているので、手前味噌ならぬ自社ブランドパーツ縛りが当然あり、そのせいでとてもバランスよくきれいにまとまっていると思う。
こういうところは是非参考にしたいところ。
≪特徴≫
フロント23 X 3.5J 、リア 16 X 5J のバランスがこのバガーのデザインをうまくまとめるのに一役買っていると思われる。
フロントのインチアップに合わせて、リアは 18 X 5.5をチョイスすることが多くみられるが、あえてリアホイールを純正サイズ と同じ 16 X 5Jとすることでメリハリの効いたバガースタイルになっている。
ホイールデザインはパフォーマンスマシン製 で人気のパラマウント。ブレーキローターもパラマウントホイールに用意されたマッチングディスクで23インチフロントホイールとのバランスを取るため13インチの大径へ変更。これによりブレーキキャリパーもPM製13インチキャリパーへ。ちなみに通常はダブルディスクだがホイールデザインをキレイに見せるため右側はディスクなし(シングルディスクへ)コンバートしている。これはホイールオーダーの際に指定すればどの車両でも可能だ。
23インチ化にともないレイクツリー・ネック周りのモディファイがあると思われるが詳細は残念ながら不明。
外装パーツはバガーネーションのものがいたるところに使用されている。
サドルバッグラッチカバー、リアフェンダー、サイドカバー、フロントフェンダー、フォークスライダー、ヘッドライトベゼル、ガスキャップ、ハンドコントロール、フットコントール類などなど・
この車両にもついている「バガーネーションのモンキーバガーバー ハンドル」はこの数年で一気に人気がヒートアップした。怪物的ヒット商品。
エンジン部分のカバーやトリムはパフォーマンスマシン製のスキャロップのコントラストカット(ブラックとアルミのまだら模様)でまとめられておりとても上品な仕上がりだ。
最後にカスタムパーツには関係ないがやはりこのカラーリングが車両をしっかりと引きしめている。ハーレーダビッドソンのレーシングカラーでもあり、バガーネーションのイメージカラーでもあるオレンジ。
車両のラインに沿ってこのオレンジのストライプを入れる定番ペイント。ベースにガンメタリックを使用することにより迫力と重量感を演出している。